UES運動ニューロンの中枢制御と病態

国際医療福祉大学福岡山王病院 音声・嚥下センター 梅崎 俊郎先生 咽頭期嚥下が律速段階:喉頭挙上、声門閉鎖、軟口蓋挙上、舌根部の収縮、咽頭管の蠕動的収縮、輪状咽頭筋の弛緩。嚥下に関わる主な筋とその支配運動核:三叉神経運動核Ⅴ(咀嚼4筋、顎舌骨筋、顎二腹筋、口蓋帆張筋)顔面神経Ⅶ(顔面筋、茎突舌骨筋、顎二腹筋)疑核Ⅸ~Ⅹ(披裂喉頭蓋筋、外側輪状披裂筋、後輪状披裂筋、咽頭収縮筋、口蓋舌筋、口蓋咽頭筋、茎突咽頭筋、口蓋帆挙筋)舌下神経核Ⅻ(内舌筋、オトガイ舌筋、舌骨舌筋、茎突舌筋、オトガイ舌骨筋)CPG:感覚が孤束核に入り網様体を介し舌下神経核・疑核で運動ニューロンとして神経そして筋肉へ行き行う。嚥下のCPGの特徴:出力パターンはステレオタイプでall or noneに出現する。活性化の閾値があるようにふるまうが入力路は複数。出力パターンに不応期を伴う。一定以上の頻度で活性化できない。終了するまでは咳嗽など同レベルでの他のbehaviorも出力できない。咽頭筋の感覚は一般体性感覚でなく一般内臓感覚で特殊内臓筋と位置付けられている。そのため潜在的な周期活動を呼吸中枢から入力を常時受けている。