歯科が行う嚥下臨床の意義~食医のススメ~

大阪大学大学院歯学研究科顎口腔機能治療学教室 野原 幹司先生。在宅医療の主治医が必要とする診療科。1位歯科2位皮膚科3位整形外科4位眼科5位精神科などと続く。口腔ケアを取り入れた事例において期待する目標1.摂食嚥下機能の維持2位気道感染の予防3位口臭の防止4位療養意欲・生活の質の向上5位歯科疾患の予防6位栄養状態の改善など続く。高齢者の医薬品適正使用の視診:看護師:服薬管理能力の把握、服薬状況の確認、服薬支援、ADLの変化の確認、服薬両方の効果や薬物有害事象の確認、多職種へ薬物療法の効果や薬物有害事象にかんする情報提供とケアの調整。歯科衛生士:口腔環境や嚥下機能を確認し、薬剤を内服できるかどうか(剤形、服用方法)また薬物有害事象として嚥下機能低下等の確認。75歳男性、小脳梗塞、右顔面神経麻痺、認知症。口腔ケア、栄養指導、呼吸ケア、投薬調整で嚥下訓練はしなかった。9か月後体重9キロ増加し認知症状はなくなった。右顔面神経麻痺の改善は見られず食べこぼしはある。