カンジダ症の現在地

日本歯科大学新潟生命歯学部口腔外科学講座教授 田中 彰先生 表在性真菌症と深在性真菌症がありカンジダアルビガンス感染が多い。誘引としては菌交代現象や免疫力低下による日和見感染がある。高齢者や乳幼児が多く好発部位は頬粘膜・舌・口蓋である。環境因子として唾液分泌現象や口腔乾燥状態であり、口腔粘膜に小斑点状の白い苔状もので容易に剥離するがのちに発赤・びらんとなり、接触痛や味覚障害を有する事がある。1)急性偽膜性口腔カンジタ症2)紅斑性口腔カンジタ症・カンジダ性口角炎・義歯性口内炎3)慢性肥厚性口腔カンジダ症。治療方針1.全身状態及び口腔環境の改善2.抗真菌薬の投与・軟甲塗布、内服薬、静注投与3.口腔保湿剤4.口腔含嗽。