神経変性患者における舌圧と摂食嚥下障害との関連

新潟大学医歯学総合病院摂食機能回復部 鈴木 拓先生。1.舌は接所嚥下過程において食塊形成と移送の中心的役割をはたしている。2.神経変性疾患患者において、最大舌圧は食形態のけっての指標となり得る。3.ALS患者において、最大舌圧は嚥下動態と関連する。MSAは小脳型とパーキンソン型ALSは四肢型と球麻痺型に分類した。JMS舌圧測定器を用い前後方3回ずつ行う。最大舌圧、舌圧発揮可能持続時間ともに摂食嚥下障害と関連していた。特に舌後方部の舌圧測定値が、接所嚥下障害を効果的に予測できる可能性が示唆された。